ニュースでも取り上げられている、「セクシー田中さん」原作者がなくなってしまった事件…
こんなポストを目にし、動画を視聴
もうこの件には触れないでおこうと思っていたんですが、
— 山田こもも (@ya_momo) January 31, 2024
この対談を聞いて、貧血起きそうなほどイラツイてしまった。
オリジナルをつくる苦労はしたくないけれどオリジナルやりたいから原作を変えるって言ってる人もいて、
ヒット作品ある作家さんに見てほしい。
↓ https://t.co/hscmLEja1v
動画は1時間を超えるもので「脚本家4名がセクシー田中さんの1件に関して、脚本家目線で話す」といった内容になっていました
1時間を超える内容になっていましたが、気になる人も多かったようなのでざっくりとまとめてみます
✔この記事を読めばわかること
・動画に登場する作家紹介
・ポイント3つまとめ
→脚本家1人のちからで改変は不可能
→【注目】脚本家だってオリジナルを書きたい
→「私が対峙するのは原作であって、原作者ではない」
・関連記事
→【注目】日本シナリオ作協が動画を削除した理由は黒沢久子?問題発言とSNSの声まとめ
→【kurosawaって誰】黒沢久子はどんな人物なのか調査!現在の状況は?
・大まかな動画内容書き出し
【脚本家目線で見る】「セクシー田中さん」についての内容まとめ
動画自体は8,000回再生となっているが、この動画をみれば「作家としての考え」にしっかり触れることが出来ると思います…
メインで話している「kurosawa」と「ゲスト出演の伴」の掛け合いとなっています
今回の事件を忘れないためにも見ていいかも知れない…
※注意※
・この記事では動画内で語っていた内容をわかりやすくまとめているだけです
・多少内容と違う部分があるかも知れません。ご了承ください
動画に登場する作家紹介
動画上には4名の作家が登場
ホスト:kurosawa
サブ:kizaki・ざの
ゲスト出演:伴
ホスト・サブで登場されている方に関しては深く調べていません
ゲスト出演の伴さんに関しては自身のSNSで発信してたことも有り紹介させていただきます!
✔伴一彦さんの簡単プロフィール
生年月日:1954年8月3日
出身地:福岡県
活動開始:1981年頃から本格的にスタート
✔直近の作品
→ドラマ
・別れたら好きな人(2015年、東海テレビ)
・ノンママ白書(2016年、東海テレビ)
・でぶせん(テレビ版)(2016年、日本テレビ)
・ドラマ特別企画 テミスの剣(2017年、テレビ東京)
・B面女子(2020年、東海テレビ)
→映画
・殴者 NAGURIMONO(2005年)
・初雪の恋 ヴァージン・スノー(2007年)
・劇場版 JKニンジャガールズ(2017年)
脚本家歴40年超えの大ベテランで、今回の件に関してもいち早くポストするなどしていた方です
本来は出演予定ではなかったそうですが、急遽ゲスト参戦が決まったとのこと…
作協YouTubeチャンネルのこれ、今夜22時からです。
— 伴一彦@「あなたも人を殺すわよ」(光文社文庫) (@sacaban) January 29, 2024
何故か(でもないか)私も参加することになりました。
この映画はまだ観てないけど。 https://t.co/XzfS5IojOA
内容のポイントまとめ
内容に関しては全部見たほうが「理解できる部分・納得できる部分がある」かと思います
それでも、完結に内容を知りたって方に向けて3つに絞りまとめていきます
✔この記事でまとめる3つの内容
→脚本家1人のちからで改変は不可能
→脚本家だってオリジナルを書きたい
→「私が対峙するのは原作であって、原作者ではない」
脚本家1人のちからで改変は不可能
抜粋してまとめていきます
✔話の流れ
①kurosawaが持論を展開
↓
②大御所である伴さんに「作家1人の意見で変わることはないですよね?」と激しく同意を求める
↓
③伴さんが回答
✔①kurosawaが持論を展開
→映画・テレビでもそうだが、私の感覚からすると、脚本家・原作者は作家同士なので対立してもしかたがない
→トラブルがまったくないわけではなく、原作者の方から要請が来ることは多数
→意見がぶつかって呼びつけられて「私の原作のことわかってないわね」と言われたこともあった…
→直接脚本家が原作者に会うことはなかなか無い
→合わせたらお互い対立するに違いない
→Pが間に入って調節した結果、原作者の要望を10聞くのではなく、5は納得してもらって、半分は治すといった経験もあり
→脚本家が原作を全部変えているの発言は心が傷んだ
上記の発言をした後、②大御所である伴さんに「作家1人の意見で変わることはないですよね?」と激しく同意を求める
✔③伴さんが回答
→Xにも上げているが…
→過去に大きく変えたこともある(助手を変更したり、子供増やしたり)
→ほとんど原作のエピソードも使っていない
→原作者からは特に何も言われなかったが、Pが止めていた可能性はゼロじゃない
→最終回でお会いした時は「おもしろかった」といってもらい飲みに行けるようになった
→何回か話が進んで手書きの漫画付きのFAXにて「参りました…」といった内容をもらったことも…
といった回答が有りました
動画後半でも語られていましたが、脚本家としての実績のある伴さんだからこそ出来たやり方だった部分もあるのかも知れません…
【注目】脚本家だってオリジナルを書きたい
批判している方たちには1度読んでいただきたい内容になっています
できる限りわかりやすく、完結にまとめるので御覧ください
✔話の流れ簡単まとめ
①「原作まんまやるつもりがないならオリジナルでやれよ」というポストに対して返答
↓
②脚本家全員がオリジナルでやりたいと思っている
↓
③ただ多くの問題点があって実現することは不可能に近い…
✔①「原作まんまやるつもりがないならオリジナルでやれよ」というポストに対して返答
→この様なポストを見ると胸が痛い…
→脚本家だってオリジナル物を書きたい…ただ通らない…
✔②脚本家全員がオリジナルでやりたいと思っている
脚本家はみんながみんなオリジナルをやりたいと思っている
→原作が同じでも作る人が違えば別のパターンになるくらい脚本家の占める割合は大きい
→原作トレースを望む視聴者が多い
→望むものはトレースの上手な作家でいいが、そうなると脚本家の腕が育っていかない…
・伴さんのように本を出していいる脚本家がいるようにストーリーをかけないのは大きな間違い
→脚本家自身も原作を映像化するとなったら自分で書くのを条件にする
✔③ただ多くの問題点があって実現することは不可能に近い…
動画内で語られていた問題点
・結果の予測がつかないから現実させることが出来ない…
・作る側(TVサイド)としては売れているという事実が最大の安心材料
・オリジナルだと最後まで書いていない時俳優に聞かれたときに困る
私が対峙するのは原作であって、原作者ではない
ホストを務める「kurosawa」が発言した内容…
かなり物議を醸してしまいそうな内容ですが、本人が喋っていた内容なので取り上げておきます
✔kurosawaの発言
「私が対峙するのは原作であって、原作者ではない」
と、自ら発言をしており、脚本家の中にはkurosawaの様な考え方の人もいるんだなと知ることが出来ました
また、このコメントに関しては参加者も特に補足等をすることはなく終わりました
関連記事まとめ
大まかな動画内容書き出し(手入力のため誤字脱字あるかも知れません…)
今週は先週の予告を変更して、急遽「セクシー田中さん」の話をしたい
やはり、脚本家の名前を出している以上、脚本家の立場からこの話をしてご理解していただきたく勇気のある決断をした
40年に渡り、テレビドラマで活躍してる「ばんかつひこ?」におこしいただいた
ここまでの経緯を簡単に
この件の発端は24日に脚本家の方が26日に原作者がなぜ「セクシー田中さん」の9/10話を担当することになったのか経緯を話す
→SNS上で大炎上が始まる
当初は9割型脚本家が悪いと責める言葉が多く、「原作クラッシャー」とひどい言われようが…
28日に原作者の方は「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と残してアカウントを削除
当事者の方が触れてほしくないのかな…と思い触れないほうがいいと考えていたりもしていたが今日になってなくなったニュースをみてここはちゃんと取り上げて脚本家のドラマに対して私達は当事者ではなく・あくまでも報道やSNS上で知ったことがすべてなので憶測でものを言いたくないですし、業界関係者から確信もなく情報を手に入れて発信するつもりも有りません
あくまでも今わかっている事実に基づいて「ドラマづくりなど、脚色の仕方、どんなことを脚本家がして・どんなトラブルがおこっていたのか」についてお話できれば…
ばんさんもコレまでの経緯をかなりチェックされているとおもいますが、どうですか?
→原作者と脚本家、お互いが意思を知らずに進んでしまっているのが一番の原因かなと思う
→僕は原作者とは揉めたことが無くて…お友達になって飲みに行くパターンが多い
→番組は脚本家が自由にかけるわけではなく、Pがすべての責任を負う
→Pの仕事はトラブルをなくすこと
→原作者の意図がわからない時、話をしたいと言っても合わせてくれず話が進むこともあったりと…直接あって話すのが一番いいんじゃないか
【脚本家1人のちからで改変は不可能】
黒澤
→私も映画・テレビでもそうだが、私の感覚からすると、脚本家・原作者は作家同士なので対立しがち…
→私はして当然だと思ったりする部分もある
→トラブルがまったくないわけではなく、原作者の方から養成が来ることは多数
→意見がぶつかって呼びつけられて「私の原作のことわかってないわね」と言われたこともあった…
→直接脚本家が原作者に会うことはなかなか無い
→合わせたらお互い対立するに違いない
→Pが間に入って調節した結果、原作者の要望を10聞くのではなく、5は納得してもらって、半分は治すといった経験もあり
→脚本家が原作を全部変えているの発言は心が傷んだ
「キャラクターを変更する事案はどのくらい通る!?」
ばん
→Xにも上げているが…例えばくりちゃんとか原作は歴史小説化を探偵事務所に
→助手を女性2人を男女に+子供追加
→ほとんど原作のエピソードも使っていない
→原作者からは特に何もなくだったが、Pが止めていたのかも!?
→最終回でお会いした時は「おもしろかった」といってもらい飲みに行けるようになった
→デカワンコ?も原作は殆ど使っていない
→犬がパートナーもこっちが作った内容
→国選の森「森本梢子」
→何回か進んだときに手書きの漫画付きのFAXを頂いて「参りました…」といった内容だったこともある
そのお二人の原作に入る時、Pから原作はどのくらい変えていいかの説明はありました!?
→得にはなかった
→コレをやるなら「こうしましょう」といった内容を企画会議で話してなんとなく進んでいく
企画会議を経て進んでいくものですよね…
「ばんさんとしても、原作通りにやれと言われて1人のちからで変えれるものではないですよね!?」脚本家の力で帰れないよね!?
→もちろん同意が無いと出来ない
→自分がやるときはPと一緒に作って、出来上がった頃に監督が入ってくる
→現場で思いついたことを入れたこともある(原作からははみ出ていた)
原作者の方の中には2種類いるな…
原作は原作・映像化は映像化のタイプがいる
そういうタイプの人の場合は上記のパターンが含まれる
初めて書いた本・小説ですの人に多いのが、原作はなるべく変えてほしくない…といったタイプ
→やわらかい生活で裁判沙汰になったことも有り
作品によって変わる場合がある
黒澤「原作者の方はどれくらい変えていいんですが」と聞くようにしている
今回の場合は特殊なケースだと後からわかった
条件として、原作通りにやってくださいと出されていたのが特異なケース
それを受けてしまった…映像化するにあたって可能なのか!?
→媒体が違うから何を盛って同じにするかは決めれない…
完璧にはできないけど、できるだけ原作をベースに作っていくことをどこまで脚本家に伝わっていたのか?
相澤のインスタを見る限り伝わっていない…
こういうのは契約書は沸かしているのか!?
→脚本家側が契約書を見ることは基本的には無い
→理由を説明した上で納得してもらえたパターンも有り(やり取り多数)
ばんさんの話をきいてなんとなく問題点が見えてきた…
「とある原作者の方がドラマ化にあたって揉めていて、会うことがあった
原作者からは買えるならカエルでもいいけど、しっかりと理由を説明してほしい」
脚本家だって他の方の原作を変えたほうがいいと革新があるから変えている
どれだけ伝えて、納得してもらえるかを考えるとテレビドラマのスケジュール的に厳しい部分もある
→ここには時間をかけるべき
→齟齬が発生して、不信感が募っていってしまう…
原作・脚本どっちにもファンが居て、期待に答えたい…思いで今回のことは起こってしまったのではないか…
ここ最近黒澤自身が感じているのが対立関係を作りたがる
ただ、わかりやすいように原作者vs脚本家で脚本家が意地悪をしたという内容になっているから悪い
脚本家1人の独断では絶対に改変は出来ない…
→コレを伝えたくて今回は時間を取らせてもらった
芦原さんのブログを読んだところ、原作通りにやってもらっている脚本が戻ってこなかったと書かれていたが、連絡係の人が連絡をちゃんととっていなかった可能性が高い!?
「脚本家が絶対に我を通す人は少ない?」
10話で半年近くかかるわけで、ケアレスミスだけでなく、コントロールミスもある
みんな真剣に良いものを作ろうとしているから、脚本家も筆が滑ることはある
FBを受けて丁寧にやっていけばこうならなかったこともある
TVドラマは時間に追われて、多少なおざりになってしまう部分もある
【脚本家だってオリジナルを書きたい】
【原作まんまやるつもりがないならオリジナルでやれよ】
といったTweetをみると、胸が痛い…
脚本家だってオリジナル物を書きたい…ただ通らない…
成果物が見えないから、結果の予測がつかない
→原作があると安心感がある
役者的には先の動きまで知りたい人が多いからオリジナルをやるってなると先が見えないと大変になってきてしまうのでできない…
作る側にとっては「売れている原作がある」は安心材料としてものすごい
→予算がない中で作る中で「改悪・改変」したと言われるが、予算のないなかで作るには改変するしかない部分がある
→ご理解していただくしか無い…
→どうしてもだめならその原作は使わない…
→出来ない約束はしちゃいけない
→調整する時間がもう少しあれば変わったかも知れないし。日本テレビに本当にその気があったのか!?
繰り返すが…「どっちが悪いとか言わないほうがいい」
私人逮捕とおんなじことをやっているという自覚を持って発言をしてほしい…
制作する上で様々な事情が出てくる
本当はどんな事があったのがわかっていないので、断言するような発言はやめてほしい
原作者も脚本家も命を削って作品を作っている
脚本家はみんながみんなオリジナルをやりたいと思っている
→原作が同じでもそれぞれが作成したらそれぞれのものができる
→本来だったら脚本家の占める割合もそのくらい大きい
→ただ、紙に書いてあるものを映像化しやすいようにするだけなら私は受けない
→原作トレースを望む視聴者が多い
→望むものはトレースの上手な作家でいいが、そうなると脚本家の腕が育っていかない…
脚本家がストーリーをかけないのは大きな間違い…
脚本家自身も原作を映像化するとなったら自分で書くのを条件にするwwww
信頼関係があって初めて任せることができるもの!
顔が見えないやつが映像化すると言っても改変するのは気持ちのいいものではないかも知れない…
【私が対峙するのは原作であって、原作者ではない】
黒澤:原作者にあいたくな派
→私が対峙するのは原作であって、原作者ではない…
脚本は原作を変えるように言われることも多々ある!?
役者が決まってから、役者さんからの要望があったりするイメージ
2次元から3次元にするにあたって変更が必要
売れてる原作しかやらないとなっているみたいで、脚本家オリジナルの作品は出せない…
一応オリジナルでやることも出来なくない
TVもだいぶ予算が減ってると話も聞くし、対応が悪くなるなどの悪循環に陥っている
まとめ
原作者のコメントが切ない
→最初から出していた要因を説明しただけで謝る必要はないし、攻める必要は無い
→脚本家は自分の仕事をしただけだから攻めるのも違う
→ボタンの掛け違いが生んだ事件になってしまった
→好き勝手言うのはいいが脚本家として作品が叩かれるのはかなり傷つく
Q今回の件は脚本家の仕事に影響を与えますか!?
→多少なりとも出てくる可能性がある
→原作通りにやるとなると、事務所・TVの要望を聞かないとなると純度の高いものを作れるのか?!
取り上げられれていたSNSポスト
Q:世間はこのように見ている人が多いのかな!?(ざっくり概要結局原作のいいところを消しているのが脚本家なんだね…)
→Pの意見が入らない脚本はない
→制作体制にも問題あるのでは!?
まとめ
いかがだったでしょうか?
ざっくりと1時間超えの動画をまとめた内容になりますが、脚本家からみた目線の意見でした
脚本家がオリジナルを出したいと思っていることに驚いたと同時に、実現するにあたっての苦悩があることも知れました
ただ、原作者の意見が優先されていれば今回の事件は起こらなかった可能性が高いと考えると残念でなりません…
今後同じ様なことが無いように、いい方向に変わっていくことを願うばかりです…
※注意※
誹謗中傷はNGでお願いします
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